身体の巡りを整える鍵は“筋肉”だった! 健康と美しさをつくるシンプルな法則
「最近なんだか身体が重だるい」「手足が冷えて寝つけない」「マッサージしても肩こりが戻ってくる」——そんな不調を感じていませんか?
原因がはっきりしないこれらの不調。実は「身体の巡り」が滞っているサインかもしれません。そして、そんな“巡り”を左右しているのが、「筋肉」だということをご存知ですか?
「身体の巡り」とは?
「巡り」とは、身体の中を流れているもの——具体的には「血液」「リンパ液」、そして東洋医学でいう「気」などの流れを指します。
● 血液の流れ
血液は酸素や栄養を全身に届け、老廃物を回収する役割を持ちます。血流が悪くなると、冷え、疲労、肌荒れ、免疫力低下など、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。
● リンパの流れ
リンパ液は身体の中の老廃物や余分な水分を運び、体外へ排出する働きを担います。むくみや免疫機能に大きく関係しています。
● 気の流れ(東洋医学の視点)
「気」は目に見えないエネルギーですが、生命活動を支える重要な要素とされます。気の巡りが悪くなると、やる気が出なかったり、イライラや不安を感じたりすることも。
これらの流れがスムーズであることが、「健康」や「美しさ」を支える土台になります。
筋肉と巡りの関係
では、なぜ“筋肉”が巡りに関係しているのでしょうか?
筋肉は単に動くためだけのものではありません。実は「巡りを生み出す」というとても重要な働きをしているのです。
● 筋肉は“ポンプ”の役割を果たす
身体を動かすとき、筋肉が収縮・弛緩を繰り返すことで、血液やリンパを押し流します。これにより、心臓から遠い手足や下半身までしっかりと巡らせることができます。
特にふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」とも呼ばれ、ここが動かないと下半身に血液が滞りやすくなります。
● 筋肉が硬いと、巡りが止まる
長時間同じ姿勢だったり、運動不足が続くと、筋肉がこわばってしまいます。この状態だと、血液やリンパの流れがスムーズに行かず、結果として冷えやむくみ、疲労感などの不調に…。
つまり、筋肉の柔軟性と活動量が、そのまま「身体の巡りの良さ」に直結しているのです。
巡りをよくするための筋肉ケア
「巡り」を整えるために、筋肉にアプローチすることはとても効果的です。ジムに行かなくても、自宅でできる簡単なケアで十分。ここでは、毎日の生活に取り入れやすい“おすすめホームケア”をご紹介します。
【1】ふくらはぎポンプ運動
血流改善に直結するのが、ふくらはぎを使ったシンプルな動き。
- 椅子に座り、かかとを上げてつま先立ちするように上下運動(20回程度)
- 立った状態でもOK。かかと上げをゆっくり繰り返す
ポイント:日中にこまめに行うのが効果的。デスクワーク中やテレビを見ながらでもできる!
【2】肩甲骨まわりのストレッチ
肩こり・首こりの原因にもなる肩甲骨周りは、リンパや血液の通り道が密集する場所です。
- 両手を肩にのせて、肘で大きな円を描くように前回し・後ろ回し(10回ずつ)
- 肩甲骨を寄せるように両ひじを背中側に引いて5秒キープ、ゆるめる(5回)
ポイント:肩甲骨が動くことで、背中の大きな筋肉が柔らかくなり、上半身の巡りが格段に良くなります。
【3】足裏マッサージ or テニスボールほぐし
足裏には多くのリンパ節や神経が集中しています。
- 足裏全体を手やマッサージ棒で揉む
- テニスボールを床に置き、足裏で転がす(片足1〜2分)
ポイント:入浴後の温まったタイミングで行うと、リラックス効果が高まりより効果的。
【4】深呼吸+姿勢リセット
意外と侮れないのが“呼吸”と“姿勢”。
- 背筋を伸ばし、鼻から4秒吸って、口から6秒かけて吐く(5呼吸ほど)
- デスクワークの合間に背骨を伸ばすストレッチも◎
ポイント:呼吸が深まることで自律神経が整い、全身の巡りがスムーズになります。
⚫︎運動はもちろん“温めること“も大切
筋肉を柔軟に保つためには、上記でお伝えしたように筋肉を動かしたりストレッチすることももちろん大切!
それともう一つ日々意識してもらいたいのが「冷やさない」こと!
常温に戻したお肉が柔らかいように、筋肉も冷えると硬くなります。
硬くなるともちろん本来の働きができにくくなってしまいます。
一日の筋肉のリセットにお風呂にゆっくり浸かるのを習慣にしたいですね^^
おわりに
身体の巡りを良くするためには、特別な道具や激しい運動は必要ありません。
毎日、少しずつ筋肉に刺激を与え、ほぐしてあげることで、血液もリンパも“気”もスムーズに流れ始めます。
筋肉は、鍛えれば巡りを支える“ポンプ”となり、不調のない健やかな身体へと導いてくれます。
今日から、あなたの「巡る身体」づくりを始めてみませんか?